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大耳小耳

2006年12月28日付け

 焼津市で日系ブラジル人母子三人が殺され、容疑者の白人系ブラジル人がブラジルに逃げ帰っている事件で、ブラジルのメディア各紙も取り上げ注目を集めつつある。大手テレビ局のニュース番組ではほとんど扱われたほか、オンライン版ではAPやエスタード通信社の配信記事を中心に、最大手グローボ紙はもちろんエスタード紙、地方紙ではバーレ・パライバーノ紙やクルゼイロ紙、コレイヨ・ブラジリエンセ紙、MSノチシアス紙、ジアリオ・ダ・マニャン紙など。殺された側もブラジル人だっただけに、今回はブラジルマスコミの反応も違うようだ。
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 温泉の町アグアス・デ・サンタバルバラ。日本人会設立の話が進むとともに、市の支援を得て、日本語教室が開かれている。場所の提供、教材のコピー代などを市が負担、昨年八月の生徒募集では約八十人から応募があったという。教師を務める小笠原勇二さんは「市長も日本文化に協力的。日系人に対する信頼があるからね」。ただ、現在の生徒数は約十人。学習の継続となるとなかなか難しい様子。
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 日本での日程を終えたあと、パラナ州経済視察団一行はバンコク、上海、北京も訪問。上野アントニオ会頭は、中国はブラジルより労働力が安いので生産コストが低く競争は難しいと指摘し、「今後さらにブラジル以上に成長していくかもと感じた」と語る。上海に高層ビルが林立する様子に驚いた参加者が多く、「近いうちにアメリカすら超える大国になるのでは、という感想を持った人もいた」と話していた。