2006年12月29日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十二日】今年で十回目を迎えるサンパウロ市役所主催のサンパウロ市パウリスタ大通りでの年越しフェスタに二一〇万人の人出が予想され、史上最大規模の祭りが繰り広げられる。
フェスタは三十一日午後十時半に歌手のショーを皮切り一日の午前二時半まで、ミニストロ・ロシャ・デ・アゼベド街とフレイ・カネッカ街の区間八〇〇平米で行われる。特設舞台ではリッタ・リーやバンドのカリプソやKLBなど五組が出演、その模様は巨大スクリーンで写される。
午前〇時を期して三〇〇〇発の爆発花火と八万発の花火が打ち上げられる。カサビサンパウロ市長は単にサンパウロ市や国内の行事で終わらせず、ゆくゆくは国際的なフェスタとして観光客誘致を図ると意気込んでいる。
最初の大晦日フェスタは一九九六年十二月三十一日に行われ、二〇万人の人出を見た。十年目となる今年で観客は十倍になった。二〇〇五年は二〇〇万人を超え、このうち四〇万人は他市からの観光客だった。
市当局ではパウリスタ大通りで行事を開催する度に市民から不平や苦情が出るが、大晦日のフェスタは唯一苦情が出ない催しだという。会場には八〇店の食品や飲料の売店が立ち並び、これも好評となっている。随所に簡易トイレが設置される。
パウリスタ大通りを閉鎖しての行事開催はこのほか、サン・シルベストレ、マラソン競技とゲイ・パレードの計三つが許可されているのみ。五月一日のキリスト教の行進やサッカーの祝勝会は今年からシメ出された。これらは五月二十三日通りやチラデンテス通りに変更となる見込み。