2006年12月29日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十四日】クリスマスプレゼント購入の最後の日とされた二十三日、サンパウロ市のショッピングセンターは例年並みの大勢の人出で賑わったが、消費者の財布の紐は今一つゆるまず、商店側を失望させた。
ショッピング内商店協会によると、今年の売上は昨年対比約五%増で、年末までの商戦を入れても当初予想の八%から一〇%増はとうてい期待できないと落胆している。
その最大の原因は月賦のクレジット枠の拡大につられて家電などを購入した消費者が、未払いや滞納に直面したことで年末商戦は買い控えていることにある。このほか、家族旅行や家具および車の買い換えなど他の出費が増えているのも原因となっている。
二十日に支給された十三カ月目給与の半額で販売が挽回すると見ていた商店筋だが、その期待は裏切られた。同協会ではクリスマス商戦は年々不振に陥っているとコメントしている。
ショッピング・イジエノポリスでは人出は例年並みだったが、客はセールあるいは大売出し商品を目当てにしていた。あるプレゼント用品店では、昨年は家族や友人のプレゼントに自分が消費するものを購入していたケースがほとんどだったが、今年は家族と、限られた友人のプレゼントのみに集中していたと説明する。高級男子服で知られるブルックスフィールドでは五九レアルのシャツが主力となっていた。ショッピング・イグアテミーも同様で、商店筋は昨年並みの販売に終わった。