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(10)援協センター建設計画

2006年12月29日付け

 サンパウロ日伯援護協会(酒井清一会長)は今年、昨年十一月ごろから検討していた「援協総合福祉・医療センター(仮称)」建設案を具体化しはじめた。
 同センターは、手狭状態にある総合診療所の利用者のニーズ(必要)に対応し、日伯友好病院と連携して同会全体の運営費用を長期的に支える施設になることを目的にする。
 建設予定地は、サンパウロ市リベルダーデ区のファグンデス街で、敷地面積は千三百五十平米。総額二百七十七万レアルの土地代は日伯友好病院の運営費から捻出し、五月に代金を完済した。
 六月には、援協福祉センター(仮称)建設委員会が正式に発足。委員会名誉総裁にプロミス最高顧問の神内良一氏(援協名誉会長)、会長に和井武一氏(援協名誉会長)、委員長には現会長の酒井清一氏が就任した。
 同センターは地下三階、地上五階建てを予定。診療所や福祉部、図書室、リハビリセンター、デイサービス室、自閉症療育学校、本部事務局、多目的ホール、駐車場などが設けられる。
 一千万レアルは見込まれる建設費に関して、援協は今年下旬、神内氏が理事長を務める国際協力財団から「資金援助はできない」と連絡を受けたことをうけ、今後は病院の運営費を中心に、自助努力で資金を工面する方針を打ち出した。
 現在、六つの設計会社に概案書を提出したところで、来年一月に設計案を入札する運び。建設費の詳細に関してはその後、正式に発表される。
 これまでの理事会では建設地の購入手続きや、建設後の運営収支見込に関して、一部の理事から根強く質問が上がることもあったが、大方の理事は建設案に賛成している。