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(6)日伯経済交流活性化へ=日本から議員来伯ラッシュ

2006年12月29日付け

 〇八年の日伯交流年に向け、確実に、日本とブラジルの経済交流が促進されつつある。一月に合弁会社「日伯エタノール」が二〇〇八年からの営業開始を明らかにし、五月には大臣として八年ぶり、農水相としては二十四年ぶりとなる中川昭一大臣が来伯。六月末に地上デジタル放送に関して、日本方式をベースとする規格を採用することが発表されるなど、両国間交流の活性化は進んでいる。
 全世界から注目を浴びているエタノールの世界最大の生産国ブラジル。対日輸出拡大を目指す中で、日伯間の単なるエタノールの売買契約ではなく、技術的・資金的な面を踏まえた、包括的な関わりを築いていくことが話し合われている。また、ホンダが日本車としては初の、フレックス車を生産開始しており、今後の動きが期待される。
 デジタルテレビ日本方式採用の調印式には、竹中平蔵総務大臣が出席。ルーラ大統領は、継続的な両国間パートナーシップの構築にむけた思いを表明した。
 両国間の交流促進を表わすように、今年は日本の政治家来伯ラッシュの一年となった。中川大臣に続き、扇千景参議院議長、桜田義孝内閣府副大臣などが視察のため来伯したほか、自民党議員十二人も政治経済事情の調査に訪れた。