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妻を人質にろう城=仮出所の男、口論の挙句=サンパウロ州

2007年1月5日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】サンパウロ州オザスコ市キタウナ区の民家で、仮釈放中の服役囚が別居中の妻を人質として三〇時間以上も立てこもっている。男は二日午後三時半ごろ、妻の住居を訪ね、口論となってピストルで威かくして人質とした。
 通報を受けた軍警と市警のパトカー十五台および特別機動隊十二人が包囲しているものの、男がピストルで妻を射殺し、自殺するとほのめかしていることから突入できないでいる。三日夜半までこう着状態が続いている。
 男はクリスマスと正月を家族で過ごす特赦令で仮出所し、三日午後七時には刑務所に戻ることが義務づけられている。男の来訪時、隣家の家族が遊びに来ていたが、辛くも裏口から避難した。
 その証言によると、男は武器不法所持で逮捕されたのは妻の密告だとした上で、弟との不倫関係を疑って口論になったとのこと。警察では電気と水道を切断した上で説得を続けている。