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大混乱の海水浴場=断水の上、ゴミが異臭放つ=サンパウロ州

2007年1月6日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙五日】サンパウロ州海岸地帯は夏季休暇を利用した行楽客でゴッタ返し、大混乱の様相を呈している。各地の観光スポットは昨年末に空の便が混乱したのを反映して例年より訪問客が多く、このため市内の渋滞、駐車場所探し、スーパーでの行列、銀行自動預け払い機の混雑などに見舞われている。商店ではトイレットペーパーやタバコの不足をきたしている。
 また一日二回巡回するゴミ回収車が渋滞で身動きがとれず、ゴミが溜まって市内は異臭を放っている。また消費に追いつかず断水が続いているため、海水浴客は満足にシャワーも浴びれない状態となっている。
 北部海岸のカラグアタトゥーバ市、サン・セバスチオン市、イーリャ・べーラは例年より三〇%多い一五〇万人の人出で砂浜の場所の陣取り争奪に大わらわ。イーリャ・ベーラ行きのフェリーは週末には三時間以上の待ち時間となっている。
 南部でも水不足は深刻となっている。ここでは例年の十倍の人出で公共の設備が追いつかない有様。ベルチオーガ市は人口四万五〇〇〇人だが、年末年始は昨年より二〇万人多い七〇万人が訪れ、このうち三〇万人は一月一杯滞在する見込み。プライア・グランデ市は人口二四万八〇〇〇人に対し、一〇〇万人で昨年より一〇万人上回った。このうち九〇万人は一月末まで滞在するとみられている。