2007年1月10日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】陸軍は八日、国家警備隊五〇〇人をリオデジャネイロ州に派遣して防犯に乗り出すことを決定した。同州では犯罪組織による警察署などの襲撃事件が多発していることで、カブラル知事が連邦政府に支援を要請した。
これを受けて陸軍が派遣を決めたもので、来週から任務に当たる。国内各地から召集された警備隊員がブラジリアに集結を始めており、週末までにリオ入りする。警備隊は当面、リオ州で十九カ所の州境の国道に検問所を設けて取締りを開始する。
具体的な作戦は一両日に決定されるが、同州当局によると、連警情報部のデータに基づき、麻薬や武器の密輸ルートの要所で犯罪の根源を徴発するのが狙いだとしている。
また十二月二十七日以来、少なくとも十八人の犠牲者および多数の負傷者を出した一連の襲撃事件で、サンパウロ州のPCC(州都第一コマンド)とリオ州のCV(コマンド・ヴェルメリョ)の間で情報交換や武器提供が行われているとみて、このルートを断ち切るのも目的としている。これにより余裕ができた軍警や市警は、防犯のための市内パトロールに回ることになる。