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7日歩き初め=自身の健康自分で考える=リベルダーデ=歩こう友の会今年10周年=「いいことづくめ」と会員達=日本にも支部できる発展ぶり

2007年1月10日付け

 リベルダーデ歩こう友の会(高木ラウル会長)は、七日、〇七年の歩き初めを行った。会員二百二十人を抱える同会は、今年の六月に創立十周年を迎える。あくまで「自分の健康のために」と活動を続けてきた十年間。定例のウォーキングに加え、ピクニックなどを計画して活動の範囲を広げてきた。今月一日をもって埼玉県に日本支部が組織されたこともあり、十年目の節目を迎えた同会は、これからも会員の〃健康〃に寄与していきたいとしている。
 「無理をせず、自分のペースで歩く。自分の健康のために参加していただいたい」と小笠原勉副会長。歩き初めでは、リベルダーデ広場を出発し、アクリマソン公園を経由、イピランガ公園を目指した――。
 歩こう友の会の定例行事は、毎週日曜日朝七時からリベルダーデ広場からイビラプエラ公園までを歩くこと。会設立の四カ月後から〃定例〃になり、これまでやめることなく続けられてきている。
 「友人と一緒に歩くと、いろいろ励まされる。『先に行くよ』とか『この前はどうしたんだ』なんて掛け声の一言が自分の励みになって、やめられない」と副会長の細川晃央さん(80)。足を悪くしているため自分のペースでの歩行を守り、「今では歩かないと調子が悪くなる」と笑顔を見せた。
 週末にピクニックが計画されるようになったのは、四、五年前から。サンパウロ市内の公園めぐりから始まり、今ではバスでの遠出も多い。「夫婦で入会している人は稀(まれ)。歩く人と歩かない人がいるわけで、バスなら皆が参加できて、歩きたい人だけが行った先で歩ける」と小笠原さんは説明する。
 夫婦でピクニックにのみ参加する会員も少なくない。平敬介さん(57)、明子さん(49)夫妻はそんな会員のいい例だ。「週末は犬と一緒に歩くから」というのが理由で、ピクニクにのみの参加がほとんど。「僕は糖尿で歩かなきゃ駄目なんだけど、(歩こう会は)あちこち行けていいのと、歩いていると、車で通ったのでは気づかないことを発見できるからいいね」と敬介さん。
 「朝起きるのがつらくなくなった」とは、天野み江さん。篠崎路子さんも「友達もいて、言葉をかけてもらえる。知らないうちに三、四キロ歩いている」と「いいことだらけ」を強調した。
 歩き初めに参加した、日本会員の功刀敏さん(神奈川県在住、来伯中)は「これから日本での活動を考えていく」。歩こう会は、九七年から日本ウォーキング協会(岡野吉春会長)と姉妹関係にあり、日本でのスリーデーマーチと、ブラジルでの国際歩け歩け大会に相互参加しているが、今後、より一層の交流が期待されている。
 「歩くことは健康のためにてっとり早い」と会員たち。同会は〇八年に移民百周年を記念しての「サントス―サンパウロ間ウォーク」を計画しており、小笠原さんは「より多くの人に参加してもらいたい」と勧誘した。
 連絡先=事務所(11・3207・2690)または小笠原さん(11・3209・8521)まで。