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排水プールの堤防決壊=泥水が下流の町直撃=給水停止、10万人水なし生活=ミナス州

2007年1月12日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十一日】ミナス・ジェライス州ミライ市で十日未明、鉱山会社が廃水を溜める排水プールの堤防が決壊し、廃液が市中に流れ出す事故が発生した。これにより同市の四〇〇〇世帯が泥水の床上浸水の被害を受けた。
 また市内が泥土と化し、通行止めなどで一部都市機能がマヒするなど混乱をきたした。さらに泥水は同州からリオデジャネイロ州に注ぐムリアエ川に達した。同川はリオ州北部の五市の給水減となっていることから、五市は断水とされ一〇万人が水無しの生活を強いられるという重大事態に陥った。
 排水プールはリオ・ポンバ・カタグァーゼス鉱山会社のもので、アルミ原料を抽出するボーキサイトの廃液を溜めていた。決壊した堤防からは少なくとも二〇億リットルの廃液が流出し、同市内に注ぐボン・ジャルジン川などに流れ込んではんらんを起こした。
 折しも五時間に及ぶ集中豪雨で川の水量が増していたためそれと合流して一気に市内に流れ込んだ。これに先立ち、農村部を襲い、作物や牧草を埋め尽した。市内では民家やビルが高さ一・五メートルの泥土の被害を受けた。
 州関係当局が水質を検査した結果、人体に有害な物質は含まれていないものの、ほとんどが泥水で上水道には適していないとのことで給水は停止するものとみられている。
 同鉱山会社では昨年三月一日にも同様の廃液漏れ事故を起こしており、そのときは四億リットルが流出した。これにより同州当局は重過失罪として同社の営業権をはく奪するとともに、再操業を認めない方針を打出した。さらに環境保全違反として五〇〇〇万レアルの罰金が科せられる。
 しかしこれで一見落着となった訳ではない。断水の被害を受けたリオ州政府がミナス州政府を公然と攻撃し始めたことで、両者間の緊張が高まっている。
 ミナス側が、集中豪雨が続いたための堤防決壊であり、天災だとコメントしたのに対し、リオ側はミナス州政府の怠慢だと決めつけ、責任の所在を明白にした上で、再発防止の具体策を要求している。それによると、昨年に続く事故でおざなりにしたとして、本来ならば昨年の事故で責任者を逮捕し、鉱山を閉鎖すべきところを目こぼしにしたと非難している。

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