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判事2人含む9人逮捕=偽の仮処分使い公金横領

2007年1月13日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙十二日】連邦警察は十一日、偽の仮処分を下すことで公金などを横領していた容疑で、判事二人を含む九人をペルナンブッコ、パラーの両州で逮捕した。
 連邦警察は両州検察局、ペルナンブッコ州裁判所、ブラジル弁護士会と共同で司法機関の汚職を捜査し、逮捕状の出た十四人のうち、判事二人、弁護士三人、会社経営者一人、商店主二人、銀行員一人の九人を逮捕した。ペルナンブッコ州検察局によると、容疑者らは二州のほか七州で同様の犯罪集団と連携して十年以上も前から暗躍し、被害額は数十億レアルに上るという。
 容疑の判事らは、偽の仮処分を使って価値のない公債や農業債券に不法に高額の価格をつけて換金を命じ、二〇〇三年五月にはペトロブラスから約八九一〇万レアルを横領しようとしていた。また、会社経営者らを免税処分としていた。
 昨年九月には別の判事が審理過程で不正を働いた容疑で逮捕されており、その後の捜査で今回の不正が判明した。