2007年1月16日付け
地下鉄工事現場の陥没事故で、陥没がさらに広がるとして付近の住宅八〇棟が閉鎖され、四二世帯一三二人がホテルでの避難生活を余儀なくされている。避難生活は最低十七日まで続く見込み。ホテル代は工事に掛けられていた保険から支払われる。泥棒が空き家となった住宅を物色しているといううわさが流れ、一部住民が家に戻った。セーラサンパウロ州知事は十二日夜、事故により地下鉄四号線の開通は二〇〇八年末から〇九年上半期中に延期される見込みと発表。
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三十二年ぶりに公開された米国の外交機密文書で、ニクソン政権(一九六九―七四年)が七三年と七四年にブラジルの軍事政権が拷問など人権侵害を行っていたことを認識していたと判明。当時の駐伯米大使は、対伯政治戦略と武器販売への悪影響を理由に、人権侵害への報復措置とする伯に対するクレジット削減を行わないよう勧告していた。
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サンパウロ市中心部ベラ・ヴィスタ区で十二日午後十一時ごろ、路上に置かれたゴミ袋の中から十二歳とみられる少年の死体がゴミ収集人に発見された。法医学研究所によると、頭と片目に傷があり、やせていることと身体的特徴から少年は路上生活のインジオの可能性があるという。警察は殺人事件として捜査を開始。
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サンジョゼ・ドス・カンポスの宇宙研究所(CTA)は十五日、世界最速といわれる超音速飛行の実験装置を試運転する。これは、安価で軽量の超音速機を製造、販売するため。飛行速度が秒速で八・五キロメートル、音速の二五倍とされ、大気圏と接触するときの摩擦熱に耐える材質とスタイルを開発するのが目的。