2007年1月17日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】十二日に発生したサンパウロ市ピニェイロス区での地下鉄工事現場の陥没事故で、火事場泥棒ならぬ便乗強盗や車盗みが横行、少なくとも十人が逮捕された。
事故でマルジナル・ピニェイロス道が交通規制で徐行を余儀なくされたことで、渋滞となったのを狙って運転者や同乗者から金品を巻き上げる連続強盗事件が発生、八人が現行犯で逮捕された。
また事故現場付近で危険なために動けず、路上に駐車されていた車を盗もうとした一人も逮捕された。さらに盗んだレッカー車で、事故で被害にあった車を救助する風に装って車を盗もうとした一人も逮捕された。
サンパウロ市当局は事故発生と同時に、現場付近が混乱をきたすことで防犯のために一〇〇人以上の警官を動員、機動性のある白バイを中心に警戒に当っていた。犯罪グループはこの動きを察知せず、便乗強盗に精を出していた。