ホーム | 日系社会ニュース | 真夏の栗拾い=益田農場=売上げ、慈善寄付

真夏の栗拾い=益田農場=売上げ、慈善寄付

2007年1月17日付け

 毎年恒例の慈善栗拾いが十四日、サンパウロ州ピエダーデ市の益田農場(益田照夫農場主)の栗山でおこなわれた。サント・アマーロやカンピーナスなど、サンパウロ市近郊からバスで駆けつけた約五百人が参加した。
 涼やかな風が吹き抜けるなか、参加者たちはポンポンと毬(いが)を竹の筒で叩き、携えた大きな袋に夢中になって栗を入れていた。
 益田さんの農場には、三十年ほど前に植えた約八千本の栗の木がある。例年の収穫量は二トンほどだが、「今季は雨や霜の影響で例年の半分ほどの見込み」と益田さんは話していた。
 孫三人を連れて栗拾いに来ていた桜井邦雄さん(72)夫妻は、一家六人で二十キロ以上の栗を拾った。「とても食べきれない量なので、ご近所に配りたいと思います」と笑顔を浮かべていた。
 一キロ四レアルで販売された栗とビンゴ大会の売上げ、約一万レアルはそれぞれ、七千レアルがサンパウロ日伯援護協会に、三千レアルがピエダーデ文協のマレット・ゴルフ部に寄付された。
 益田さんは「今年も大勢の人が来てくれた。皆さんのためにも来年も是非続けていきたい」と笑顔をみせた。