2007年1月18日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十七日】カサビサンパウロ市長は十六日、通称フラ・フィラと呼ばれる高速バス専用路線のエクスプレス・チラデンテスの開通式を三月八日に延期したことを明らかにした。
開通式を予定していたのは中央市営市場前からサコマン区までの八キロの区間で、今月二十五日のサンパウロ市の市政記念日の祝日を予定していた。しかし六つのバス停のうちの二つが未完成なことと、標示や電灯装着工事が遅れていることで先延ばしを決めたもの。
フラ・フィラは十年前、時のピッタ市長が鳴物入りで一大公約として揚げたものだが一向に工事が進まず、「幻の高速道路」とまで言われたが、セーラ前市長が再度取り上げて工事が再開されたもので、都心から東部シダーデ・チラデンテスまでの三二キロを結ぶ。
カサビ市長は、これまで十年間かかったものだから一カ月位の先延ばしは問題ではないとうそぶきながらも、今年中には全工程を完成させるとの意向を示している。