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政府債務、1兆R$突破=第一次ルーラ政権で75%増加

2007年1月19日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十八日】国債発行に伴う連邦政府の債務が二〇〇六年末に一兆九三五億レアルに達したことが、国庫庁のデータで明らかとなった。〇二年末には六二三一億レアルだったため、第一次ルーラ政権の四年間に七五%、四七〇〇億レアル増加したことになる。公式データは未発表だが、同債務の国内総生産(GDP)比は約五一%に達したと推測されている。
 債務が増加したのは、金利の上昇と対外債務の国内債務への切り換えが理由。〇六年だけで、国債にかかる金利の支払いは一四二〇億レアルに達した。これは同年、貧困家族手当に支払われた金額の一七倍に相当する。〇五年は一四〇九億レアルだった。
 国庫庁のタヴァーレス公債担当部長は、債務の増加にもかかわらず、基本金利(Selic)の低下により債務が減少に向かうと予想する。利子が基本金利に連動する債務は全体の四〇・二%を占める。固定金利の債務の割合は三六・一%、インフレ率に連動する債務は二二・五%だった。
 エコノミストらは、債務の対GDP比を他の新興国並みに近づけるには、歳出の抑制と、基礎的財政収支の黒字目標を維持または引き上げる必要があるとみている。対外債務の国内債務への切り換えは、為替とカントリーリスクへの影響が小さくなると前向きに評価している。
 今年の終わりには、連邦政府の債務が一兆三七〇〇億レアルから一兆四五〇〇億レアルに達するとみられている。