2007年1月19日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】リオデジャネイロ市内の路線バス内で十七日、三人組が二十二歳の女性の金品とともに、髪の毛を切断して強奪する事件が発生した。被害者の女性は腰までの髪の毛を有していたことから髪の毛を狙った犯行とみられている。
被害者は勤務先のショッピング・カリオカから友人と二人で帰宅するために路線バスに乗込んだ。ペンニャ区を過ぎた時点で三人組が強盗に早変わりした。うち一人はピストルを携行していた。三人組は他の乗客には目もくれず、長髪の被害者のみを襲い、金品のほか一人が用意してきたハサミで髪の毛を切断し、逃走した。
カツラ業者によると、犯行はいずれかのカツラ製造業者の「注文」によるもので、その筋専門の犯罪が横行しているという。髪の毛は五〇レアルで業者に売られ、カツラ製品は五〇〇レアルの値が付く。しかし一般的には世界的な流行で合織が使われ、天然の髪の毛は最近下火になっているとのこと。とくにリオ市では海岸の日光が強くて髪のいたみがひどく、敬遠されているという。