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メガセナ、当選者出る=1・5レアルで大金獲得

2007年1月19日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十二日】的中者がなく賞金が累積してメガ・セナと呼ばれた数字クジ(ロット)の賞金を一人占めにした幸運児がゴイアス州ゴイアニア市で話題を集めている。賞金は五二八〇万レアルに上り、全国でこれを射止めんと販売所では行列をなした。
 当りクジを販売した同市イルダ区の販売店によると、射止めた男性は最低の賭金の一・五〇レアルを投じたのみで、これまでに賭けに現れたことのない四〇歳から五〇歳くらいだったという。同区は市内でも貧困地帯で知られており、販売店によると、客の一〇〇%が同地区に居住しているとの証言から同区在住の一人とみられている。
 賞金を支払った連邦貯蓄銀行でも個人守秘を貫いているものの、男性は車を購入した月賦代金を引き出し、ごく一部を他銀行に振り込んだ以外はすべてポウパンサ預金に回したという。賞金額は高級マンションが二五〇軒購入できるほどの大金だが、男性は預金を優先した。ポウパンサ預金の利子だけで、一日一万レアルの収入となる。
 男性は過去に賞金的中者が身分を明かしたために財産をフイにした例を耳にしており、その二の舞いを踏まぬために預金を決断した。古くは一九七六年同州でスポークジで成金となったものの、親族一同にタカられて破産した男性がいる。
 また、最近では今月七日にリオデジャネイロ市内でロット的中者が殺害された。妻が殺しを委託した疑いをかけられている。いずれも成金のなれの果てとなった。