2007年1月19日付け
ブラジル生け花協会(田中エミリア会長)は、十二日、ソフィテル・ホテルで初生けを行った。西林万寿夫在サンパウロ総領事夫妻、松尾治県連会長や生徒ら、約百人が集まり生けられた花に見入っていた。エミリアさんは「百周年に向け、前進していきたい」と抱負を語った。
「花の美しさだけでなく、花器と花が一体となって生けられているところを見ていただきたい」とエミリアさんは初生けを紹介。サンタカタリーナに農場を持つアゼヴェード・セナさんは、花材にりんごの木の枝を用い、正月らしく松やのし紐を使った作品も生けていた。
鑑賞客の一人は「自然を表すのに『花鳥風月』と言われるように、花は人間にとって一番身近にあるもの。ブラジル人も取り込んで、どんどん発展させていってください」と同協会の活動にエールを送っていた。
祝賀会では、正派ブラジル筝の会の北原民江さんとフェルナンド・ネヴェスさんによる琴の演奏、賞品抽選会と、琴に合わせた合唱などが行われ、会場を和ませていた。