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さらに3人の遺体収容=マイクロバス車内から=もう1人巻き込まれた可能性

2007年1月20日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十九日】サンパウロ市ピニェイロス区でメトロ工事現場の陥没事故発生から十九日で一週間が経過したが、消防救助隊は十八日、三人の遺体収容に成功した。
 サンパウロ州当局の公式発表では犠牲者は六人とされ、十七日までに収容された三遺体に加え、今回で全員が収容されて作業は一段落となったものの、未だ五十八歳の男性が行方不明との届出があり、事故に巻き込まれた可能性があることから、消防では引き続き捜索活動を展開していく方針を固めた。
 今回の三人の遺体は一番目と二番目に発見された遺体と同様に、マイクロバスの車内で押し潰された形で死亡していた。バスはメトロのトンネルのコンクリートと鉄柵の下敷きとなり原型をとどめないほどで、さらに泥土が車内を埋め尽くしていた。
 バスの運転手(40)と助手(22)は前部座席で死亡していた。車の前部のパイネルは破壊されて座席部分に食い込み、天井は押し潰されて座席とのすき間がわずか五〇センチになっており、事故のすさまじさを物語っている。
 二人は現場で指紋を採集されて身許が確認された。残りの一人は失踪届が出されている公務員の男性(31)とみられている。
 メトロ工事請負業者側と消防はさらに五十八歳の男性の失踪届が出されており、事故に巻き込まれた可能性があるとみて、引き続き捜索を進めることにした。家族によると、男性はマイクロバスが自宅前を通るため日頃から利用しており、事故発生前に「今から帰宅する」との電話があったという。
 サンパウロ州検察局は事故の原因を究明するため、地裁に対し現場保存の仮処分執行を申請した。違反者は一年から四年の刑が科せられる。証拠いん滅の罪だと量刑は倍になる。調査はサンパウロ州立技術研究所(IPT)に委ねられている。
 いっぽう関係者の証言によると、事故発生の七時間前に工事用のダイナマイトがさく裂しており、事故との関連を追及している。これに関し現場の技術者は、ダイナマイト使用後、陥没を図る機器は正常の範囲を示していたことで、事故に影響はなかったと証言している。

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