2007年1月20日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十九日】「豪華クルーズで洋上での夏を満喫しよう」とのキャッチフレーズで今夏は洋上旅行がブームとなり、世界有数の豪華客船がブラジル海岸や隣国をツアーしている。そうした中で、ブラジル旅行代理店の大手CVCがチャーターした豪華客船スカイ・ワンダーがアルゼンチンで座礁する事故が発生した。幸い大事に至らずケガ人もなく、船体も損傷せずに予定通り海上ツアーを続行した。
同船はブエノス・アイレス経由、南極圏の観光スポットのプンタ・デル・エステを一週間で巡るツアーで、十四日にサントス港を出発した。乗組員は五〇〇人、乗客は一六〇二人で、うちブラジル人観光客は一五七〇人だった。
同船はブエノス・アイレス港に停泊後、南下するために十八日午後八時ごろ、同港から三キロのプラタ川の運河で砂の浅瀬に乗り上げて座礁した。亜国海上保安庁の救助艇三隻が出動して安全な場所に誘導、事なきを得た。船体にも損傷はなかった。事故は船客に知らされず、パニックにもならず、船客はプールで夏を楽しんでいた。