2007年1月24日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十三日】昨年八月頃、交通技術公社(CET)がサンパウロ市内の速度違反取締りレーダーの許容範囲を縮小してから、続く三カ月間に速度違反で科せられた罰金の総額が倍増したことが、フォーリャ紙の調査で確認された。
固定式取締りレーダーは昨年八月頃まで制限速度の一〇キロ超過までが許容範囲として認められ、取締りの対象外となっていたが、それ以後七キロ超過に範囲が縮小された。昨年一月から八月までの罰金総額は一カ月平均約三万一〇〇〇レアルだったが、九月から十一月までの三カ月間の平均は、ほぼ倍に増加した。
当時、許容範囲の縮小は公式に発表されなかった。CETの担当部長は縮小の実施日時を明らかにしなかったが、昨年七月末に施行された連邦法に基づいた措置であるとし、運転者は許容範囲ではなく速度制限を守るよう忠告した。
許容範囲はレーダーの精度誤差を考慮した措置で、導入後の五年間は一五キロから二〇キロにも上っていた。マルタ市政の二〇〇一年に一〇キロに縮小され、罰金が四倍に増加した経緯がある。〇三年にフォーリャ紙が行った調査によると、一〇キロの許容範囲がなければ罰金の徴収額は八倍に増加していたという。
速度取締りレーダーは今年五月以降、運転者の目に付くよう標識を設置することが義務付けられる見込みとなっている。