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断水の結果思わぬ事故=水汲み同行の息子がドボン=サンパウロ州

2007年1月24日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十三日】サンパウロ州フランカ市で二十二日、集中豪雨の被害で長期の断水に直面している主婦(36)が、飲料水を汲みに工場現場の貯水槽に出かけた所、同行した七歳の息子が足を滑らせてドボン。溺れかかった息子を助けるべく母親も飛び込んだ。二人とも付近の住民に救い上げられて事無きを得た。子供は病院に収容されたが異常はなかった。
 同市は年頭から打ち続く降雨で、各所で被害が続出し、これまで三〇カ所で浸水騒ぎとなっている。同市に給水するサンパウロ州水道局(SABESP)の貯水槽が氾濫したのに加え、吸い上げポンプが故障したことで断水となっている。
 同局によると、回復には一週間を要するとのこと。一〇%相当は緊急配水を受けているものの、人口三二万八〇〇〇人の市民は水無し生活を強いられている。
 平常は二〇リットル容器のミネラルウォーターは四レアルだが、二十一日には一気に二〇レアルにはね上がった。ことを重視したセーラ知事は二十二日、ブラジリアから同市に直行、災害補助金を供出することを約束した。