2007年1月25日付け
南米産業開発青年隊協会(南青協)の定期総会が二十日、秋田県人会で開かれ、退任する牧晃一郎会長に代わり、盆子原国彦さん(66)を新会長に選出した。牧前会長、新役員のみなさんが二十三日、就任報告のため来社した。
昨年九月に第一次隊員着伯五十周年を祝った南青協。会長として記念大会をつつがなくやり遂げた牧さんは、「皆さんのチームワークと協力があって、けじめの大会を終えることができた」と振り返る。
三年間の在任中には、青年隊創立に携わった故・下元健吉コチア産組専務理事の胸像をコチア市の州立ケンキチ・シモモト学校に寄贈するなどの出来事もあった。「次の五十五周年に向けて、これからも和気あいあいとやってほしい」と新執行部にエールを送った。
新会長の盆子原さんは一九六一年の青年隊第六期渡伯。七年前にも会長をつとめたほか、月一回発行される同協会の会報編集に十数年間携わってきた。
「(協会の創立目的だった)相互扶助と親睦のうち、相互扶助の方は皆、それぞれちゃんとやっていると思う。これからは親睦に重点を置いてやりたい」と抱負を語る。
現在、五十周年記念誌を編纂中。今年中の完成をめざしている。また、来年の日本移民百周年についても、日本側OBが協力の意向を見せているという。
同協会で現在連絡がついている隊員は二百五人。全伯十一州にまたがる。「亡くなった人もいますが、むしろ会員数は増えています。五十周年で解散、という声もあったが、隊員がいる限り、続けていかないと」と長田副会長。早川副会長も「これからは二世世代に継承していく方向性も大切」と話し「後輩として、歴代会長の使命感を受け継ぎ、足手まといにならないように手伝っていきたい」と語った。
「五十周年をきっかけに、また『何かやろう』という気運が盛り上がっているんじゃないかと感じます」と盆子原会長。「自分たちが歩んできた道を残りの人生に役立てていきたい。世話になったコロニアにも恩返しができたら」と話した。
新役員は次の通り。
【会長】盆子原国彦、【副会長】第一=早川量通、第二=長田誉才、【会計】第一=佐藤勝、第二=長田誉才、【書記】第一=加藤武男、第二=馬場和義、【監事】第一=曽我義成、第二=鈴木源治。 (敬称略)