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銀行の貸付残高増える=過去10年間で最高を記録

2007年1月31日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙三十日】二〇〇六年度末での銀行の貸付残高が前年比二〇・七%の増加となり、国内総生産(GDP)対比三四・三%を記録、一九九六年四月の三四・四%以来、過去十年間で最高となった。
 これまでのピークは九五年二月の三七%となっている。金額では〇五年度末の六〇七〇億二三〇〇万レアルから、昨年末は七三二八億三五〇〇万レアルへと増加した。
 中銀は、貸付自由金利が六・一ポイント下げて年率三九・八%となり、この制度が適用された二〇〇〇年六月以降で最低となったのが貸付増加を後押ししたとみている。しかしスプレッド(手持資金と貸付の比率)がわずか一・四ポイントの下げを見せ、二七・二ポイントになった。
 これは中小企業への融資依頼が急増したのにもかかわらず不払いを恐れて審査に慎重な態度で挑んだのが原因とみている。消費者向け金利が十二月に一・五ポイント下げて年率五二・一%になったのも、活況の要因だと指摘している。

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