2007年1月31日付け
【一部既報】百周年に向け合同で記念事業計画を進めるヴァーレ・ド・リベイラ日系団体連合会(FENIVAR、山村敏明会長)と聖南西文化体育連合会(UCES、森エリオ会長)、レジストロ市の関係者が二十二日、在サンパウロ総領事館を訪れた。一行は、西林万寿夫総領事に計画中の事業案を手渡すとともに、皇室関係者の来訪を要望。総領事は「外務省、宮内庁に皆さんの熱意を伝えたい」と述べた。
傘下三十四団体の合同式典をはじめ各種の記念事業を計画しているUCESとFENIVAR。二十二日の午前中には山村会長はじめレジストロ文協関係者、川本イネス同副市長ら十五人が百周年記念協会を訪れ、松尾治実行委員長同席のもと、記念事業の計画案を正式に提出している。
リベイラ連合会では今月六日、レジストロ文協で新年会を兼ねた会議を開き、記念行事を検討。七地区(レジストロ、ペドロ・デ・トレード、イタリリ、イグアッペ、セッテ・バーラス、ミラカツ、ペルイーベ)の代表三十人が出席した。
十八日には同会館でCODIVAR(Consorcio de Desenvolvimento Intermunicipal do Vale do Ribeira)の会議も開かれ、十市(サン・ロウレンソ・ダ・セーラ、バーラ・ド・ツルボ、イグアッペ、パリケイラ・アスー、ミラカツ、レジストロ、ジュキア、ペドロ・デ・トレード、イーリャ・コンプリーダ、カジャチ)の市長が出席。地域百周年の実行委員長もつとめる山村会長は、来年に迫った移民百周年を祝う意義の深さ、事業計画の説明をし、各市長に協力、援助を要請した。出席した全市長はこの行事に賛同し、協力するよう署名した。
二十二日の総領事館訪問には、レジストロ市のクロヴィス・ヴィエイラ・メンデス市長、サンミゲル・アルカンジョ市のアントニオ・セルソ・モシン市長、森エリオUCES会長のほか、飯星ヴァルテル、アルナウド・マデイラ両連邦下議も同席。百周年協会に提出した書類を西林万寿夫総領事に手渡すとともに、特に「日本移民ゆかりの地」と呼ばれるレジストロに皇族がご訪問下さるよう重ね重ね要請した。
西林総領事は「皇族のご訪問は、現在ブラジリア、サンパウロ、ロンドリーナが確定的だが、約十五地区から要請があり、皇族の海外ご訪問は十日か長くて二週間で、この短期間に多くの地方をご訪問されることは不可能。しかし、外務省と宮内庁には私から皆さんの熱意をお伝えする。私はレジストロに行ったことはないが、出来るだけ近い将来お訪ねしたいと思う」と述べた。
矢は放たれた。日本移民百周年記念行事実行委員会は、市役所、日系人団体、商工会議所、クラブ、一般市民の協力を得て、一致団結し記念すべき節目の年を祝ってもらいたいものである。(金子国栄さん通信)