2007年2月1日付け
先日、サンパウロ日本人学校は職場体験学習を行った。ニッケイ新聞では中学生二人が実習。このほどその二人から手紙が届き、自発的に考える姿勢を学んだとあった。
同校の生徒の多くはサンパウロ市の一等地から通学バスで学校に通う。その他の移動の基本はタクシー。在伯数年の二人でも市バスに乗ったことはない。
これらも駐在員の子息を狙った誘拐の恐れがあるからだ。「日本に帰るまで事故はなく」、という親の気持ちは当然だ。
しかし彼らは今ブラジルにいる。危ないのは事実だ。それでも「ブラジルの人と接することはほとんどありません」との話は何かもったいない。
確かに彼らは親の都合でブラジルにきた。それでも、手紙にもあったように、生徒自身が現在の環境を活かして積極的に他から学び取る姿勢を大事にしてくれたら…、それは彼らにとって無理な注文だろうか。(泰)