2007年2月3日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二日】外国為替市場レアル相場は一日、レアルが一・〇八%上昇、一ドル二・一〇一レアルで取引を終えた。ドルは昨年五月十日以来、最も低い水準。カントリーリスクも同日、四%低下して過去最低の一八二ポイントを記録した。
先月三十一日に米連邦準備制度理事会(FRB)が米国の金利を五・二五%に据え置くと発表。インフレ懸念が後退し、金利が今年上半期にさらに低下するとみた投資家が資金を新興国へシフトした。さらに一日には同国の十二月の個人消費指数(PCE)が〇・一%上昇と発表され、市場の予想を下回ったことも好材料となった。
ドルは今年に入り一・六八%低下。市場関係者らは、ドルは二・一〇レアルをすんなりとは割り込まないが、下落傾向は続くとみている。中銀は一日、ドル買い介入を行ったが、レアル高に歯止めはかからなかった。
ドルは昨年五月初めに一ドル二・〇五六レアルにまで下がったが、FRBが無期限の金利引き上げを示唆してから急騰し、同月末には二・三二四レアルを記録した。その後、徐々に低下を続けていた。
中銀は、今年末のレアル相場を一ドル二・二〇レアル、銀行は昨年十二月に二・二五レアルと予測していた。