2007年2月3日付け
ブラジル日本都道府県人会連合会の一月定例代表者会議が一日午後四時から、文協ビル会議室で開かれた。会議では、今年のフェスティバル・ド・ジャポンについて執行部が準備状況を報告。そのほか、年会費の値上げについても提案が出されたが、こちらは承認されず、先送りとなった。
松尾治会長が同日夕刻に開かれた百周年協会執行委員会に出席するため、あいさつ後に退出した。
七月二十日から三日間にわたって開催される第十回フェスティバル。現在も毎週水曜日に実行委の会議を開き準備を進めている。
加藤恵久実行委員長によれば、会場レイアウト、予算見積もり共に今月中に完成する予定。委員長はまた、十回目の節目となる今回はスポンサーを昨年の六社から十四社まで増やし、規模を拡大して行う考えを明らかにした。
さらに今年のテーマ「日本の美と技術」を若干変更して、「美」を中心とすることも発表。会場に各都道府県の物産品などを展示するスペースを設けるとして、出席県人会代表に協力を呼びかけた。
年会費の値上げについては長友契蔵会計(宮崎会長)が説明。現行の月九十レアルでは連合会の会計が赤字になり、フェスティバルの剰余金を含む県連資産が目減りしていく現状を説明した上で、会費を月百レアルに値上げすることを提案した。長友会計の説明によれば、現在の資産を基金として今後のフェスティバルの余剰金を加え、将来的には他の日系団体も利用する、いわゆる〃県連会館〃を購入することも視野にあるという。
これに対して出席者からは、県人会でも会費を据え置いている現状を訴える意見や、「赤字分を補填するための催しを県連でも開くべき。会員をあてにした経営はまちがい」といった厳しい意見も出され、最終的には各県人会に持ち帰り検討することになった。