2007年2月7日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙六日】カサビサンパウロ市長が五日、サンパウロ市内の救急病院の開所式で市長に対する市民の抗議に激高し、罵倒した上で追い出したことが議論の的となっている。
追い出された男性は市内で宣伝広告の標示板を扱う仕事をしており、カサビ市長が発令したサンパウロ市美化条例によりアウトドア宣伝が禁止されたことで、商売あがったりの状態に陥ったとして抗議した。これを見た市長が男性をツマミ出した形となった。
その際市長は「出て行け」と怒鳴り、口汚く罵倒の言葉を発した。市長は病院内での抗議は場違いであり、男性を迷惑市条例違反で訴える用意があるとの見解を表明した。これに対し野党市議らは猛反発、市長の暴行罪の可能性もあるとみて追及する構えを見せており、今後も問題は尾を引くとみられている。