ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

有機栽培は「神話」=大規模化は環境にマイナス

2007年2月7日付け

 【エザーメ誌八八四号】「緑の革命」と呼ばれる有機栽培が今、見直されている。農薬や化学肥料を使わない有機栽培は消費者の健康によく、生産者にも有利な営農といわれる。
 しかし、消費者が全員有機農産物を求めたら、何が起こるか。可耕地面積が頭打ちの現在、生産者は森林伐採に走り、地球温暖化現象を加速させる。同じ数量の農作物を収穫するのに、在来農法の三倍の農地を必要とするからだ。また有機農産物が貯蔵段階や加工段階で、完全にウイルスやバクテリアから守られているわけではない。
 問題はまだある。食糧の消費は過去二十年間で一・五%増えたのに、生産は遺伝子組替え作物も含めて一・一%しか増えていない。それに生産者の多くが、市場価格が不安定な食糧生産から、市場が安定している燃料原料の生産へ転向したことだ。
 農薬を使用していないことが、どうして病原菌の未感染を証明できるか。有機栽培への疑問は、好調な業界への嫉妬ではなく論理上の問題。小規模農家の有機栽培は理想的な生業といえる。ただ環境と持続性で大規模な有機栽培は行き詰まるときが来る。有機栽培の有効性は神話に過ぎないといえそうだ。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button