2007年2月8日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙七日】連邦裁判所の命令により、サンパウロ市南部コンゴーニャス空港の主滑走路で三機種の航空機の離着陸が八日午前〇時以降禁止され、同空港を発着する便の約四〇%、利用客一万人以上が影響を受ける見込みとなった。
離着陸禁止となったのは、ボーイング737―700型と737―800型、フォッカー―100型の航空機。裁判所はいずれも着陸の際に滑走路の安全ラインをオーバーすることを判決理由に挙げている。滑走路の排水機能が十分でないため昨年三月から今年一月までに四機が安全ラインを超えていた。
民間航空庁(Anac)と空港整備公団(Infraero)は六日、判決を不服として控訴した。着陸機のオーバーランは雨天時のみに発生しており、天候に関係なく禁止したのはおかしいと主張。検察も同日、主滑走路の改良工事が終わるまで全便の離着陸禁止を求めていくことを表明した。
離着陸禁止となった便のサンパウロ国際空港(グアルーリョス空港)への振り替えは、コンゴーニャス空港発着便の二〇%に留まり、時間枠にも制限がある。Anacはバスによる代替輸送も検討し始めているという。