2007年2月9日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙一日】サンパウロ市ピニェイロス区のメトロ工事現場での陥没事故で、土中から三人の遺体を探し当てた救助犬の姉妹ワンちゃんが特別表彰された。
セーラサンパウロ州知事が事故発生から一五〇時間以上に及ぶ遺体収容作業に当たった九十四人の消防士と四十九人の軍警を表彰、それぞれにバンデイランテス(州政府執務機関)章のメダルが授与された。また消防にはサンパウロ州最大の名誉とされているイピランガ章が贈られた。
この中で注目されたのがワンちゃんで、知事自ら首輪とメダルを贈り、労をねぎらった。救助犬は特に七人目の犠牲者が事故に巻き込まれたことに半信半疑の状態の中で見事突き止めて一躍勇名をはせた。セーラ知事は地盤がゆるんで事故再発の危険の中でも作業に集中した消防は範たるものだと絶賛した。