2007年2月13日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十二日】リオデジャネイロ市北部ペニャ区のファベーラで十一日、市民四人と犯罪組織構成員五人が射殺される事件が発生した。市民のうち一人は軍警で、ファベーラの自警団の指揮者だった。
被害者は自家用小型トラック内で射殺された。車には七〇発以上の銃弾が撃ち込まれていた。警察では自警団によりファベーラを追放された犯罪組織コマンド・ベルメーリョの報復による仕業とみている。ほかの住民三人も自警団の協力者で、自宅や街路で射殺された。
急報を受けた軍警第十六部隊が出動、犯罪組織構成員と銃撃戦となった。一味は十人とみられ、このうち五人が射殺された。警察はいずれもコマンド・ベルメーリョの構成員であることを確認した。残りの五人は逃亡したが、軍警は行方を追っている。殺害された軍警は同部隊に所属、当日は非番だった。軍警らが五人を射殺したのは、同僚の弔い合戦だったと見る向きもある。