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連邦政府予算を一部凍結へ=歳入が予想下回ると判断
2007年2月14日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】政府は十三日、ルーラ大統領が先週裁可した二〇〇七年度連邦政府予算のうち、一五〇億から一九〇億レアルまでの範囲で予算凍結を行うと発表する見込み。
予算凍結は財政責任法(LRF)に定められた措置で、歳出が歳入を上回ると判断した場合に政府は適用できる。〇七年度連邦政府予算では、歳入が六一五九億レアルと見積もられているが、実際には六〇〇〇億レアルにとどまると政府は予想している。
同予算では二七三億レアルの公共投資が盛り込まれているが、政府はまず一八〇億レアルを執行に移す見込み。この中には、投資パイロット計画(PPI)の四六億レアルが含まれる。
エスタード紙が過去十二年間の公共投資予算と執行状況を調査したところ、予算は総額一八五八億レアル、執行分一二二三億レアルとなり、執行率は五五・七%だった。ルーラ政権が発足した〇三年以降の四年間は、総額約五〇〇億レアルの予算が凍結された。
ベルナルド予算管理相によると、経済活性化法案(PAC)の対象となる予算は対象外で、今回の凍結がPACの国会審議に影響を及ぼすことはないという。