東西南北

2007年2月14日付け

 ルーラ大統領は十二日、社会保障全国フォーラムの設置表明に伴い、社会保障院(INSS)の年金受給最低年齢を定める可能性があることを初めて認めた。また、所得が最低賃金の二倍以下の自営業者の社会保険料を、所得の二〇%から一一%に引き下げる法令に署名した。この措置により、新たに三五〇万人が年金制度に加わるとマシャド社会保障相はみている。
     ◎
 パライーバ州を始めサンパウロ市中央区三月二十五日通りなどで露天商を恐喝し、盗品の販売を強要していた犯罪グループのボスが十二日、サンパウロ州アグアイー市の自宅で逮捕された。容疑者は、父親と兄弟の一人を殺害した男を一九九六年に殺害した後逃亡を続け、その間恐喝に応じなかった露天商を十人以上殺害したとみられている。
     ◎
 アラゴアス州フランセース市の浜辺で十一日朝、チロレーザ(高さ二〇メートルの鉄塔から斜めに張られたロープをすべり降りるスポーツ)を行っていた女子学生(21)が転落して死亡。学生は連邦大学に合格したばかり。
     ◎
 カーニバル期間(二十六日まで)の離着陸遅れを緩和するため、サンパウロ市コンゴーニャス空港は運航終了時間を午後十一時から午前一時に延長。周辺住民はブーブー。
     ◎
 ブラジル関係の報道が多いマイアミ・ヘラルドとロサンジェルス・タイムズは、ブッシュ米大統領の訪伯を「後手のブラジル対策、びっこのアヒルは何しに行く」と報じた。もう少しブラジルの面倒を見ていたら、経済はかくも停滞せず犯罪はこうもひどくならなかったと皮肉った。米国はまだ世界一の大市場だと、ブラジルを諭せという。