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東西南北

2007年2月16日付け

 サンパウロ州カンピーナス市で強盗に頭を殴られて記憶喪失となり、州内をさまよった挙句、バウルー市で古紙回収人として働いていたサンパウロ州サンタバルバラ・ド・エステ市の市議が十四日、記憶を取り戻して十七日ぶりに自宅へ帰った。市議は二年前に当選するまでも回収人だった。廃駅で寝泊りし食べ物をもらっていたが、パン屋の店主が親切に市議の携帯電話を充電、何度も電話がかかってきたことから記憶を取り戻した。
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 サンパウロ州サンカエターノ市で九日夜、年金生活者の女性(67)が息子を誘拐したとの脅迫電話を受けた後、心臓発作を起こし死亡した。犯人らは身代金として六万レアルを要求したが誘拐は偽装で、女性が病院に運ばれる時息子は帰宅した。
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 サンパウロ市警察は、十日までに市内三カ所で男性同性愛者を無差別に襲い暴行を加えた、黒い服装を着た男女グループの捜査を開始。
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 カンピーナス州立大学の入試で、公立高校出身のソウザさん(17)が七五九・五七点の最高得点で合格者のトップに立った。五年生以降公立の学校に通学、予備校には行かず、カンポ・グランデ市の陸軍高校で勉学に励んだ。サンパウロ大学、サンパウロ州立大学、サンカルロス連邦大学にも合格したという。
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 外紙にリオデジャネイロ市で起きた幼児惨殺事件は殆ど見当たらないが、自警団の増員と見回りは「これが自警団だ」の見出しで軒並み報道された。スラム街の住民も、犯罪組織に対決を挑む自警団の物々しさに驚いているという。リオ市のマイア市長は、BBC放送に犯罪都市でにらみを効かす自警団を賞賛する公式発言を行った。