2007年2月16日付け
韓国移民にとっての笠戸丸は、六三年二月サントス港着のチチャレンガ号だ。その船名は日本移民にもなじみ深い。事実、その第一回移民船には、六十人近い日本人移民の同船者もいたという。六二年の先発隊十四人は、さしずめ日本移民史でいうところの〃神代の世代〃で、鈴木貞次郎やら隈部三郎のような存在か。同コロニア最高齢のキムさんは、日系なら浅見重平さん(108歳)にあたる。歴史の長さは日系の半分だが、日系店舗が減る一方の東洋人街に比べ、韓国系服飾店舗がずらりと立ち並ぶジョゼ・パウリーノ街は元気いっぱい。良いことは見習うべし。
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リベルダーデ大通り四八六番のビルに入居している宮崎、山形県人会。その看板は東洋街に一つ味わいを加えていたのだが、先のビル改装で撤去されている。何でも今までは税金を徴収されていたようだが、市条例で禁止になったようだ。県人会関係者によれば、看板を目印に来ていた訪問者が迷うこともあるそう。
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ブラジル日本文化福祉協会事務局は、カーニバル期間中、十九、二十日は全日休業、二十一日の正午から通常営業となる。二十一日の水曜シネマは通常通り。