2007年2月17日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】航空管制ミスが表面化し、空の足が混乱し始めてから五カ月が経過しているにもかかわらず、一向に改善の様子が見られず、主要各空港では相変らずキャンセル便や離着陸の遅れが続いている。
ここにきてカーニバル休暇で利用客が増えて臨時便が増発されることが予想され、管制が行き届かないため大混乱はおろか空港閉鎖の危機が関係者の間でささやかれている。
空軍はカーニバル期間中、管制官全員を緊急非常召集し勤務に当らせることを決定した。混乱が表面化して以来、管制官は時間外勤務を含む重労働が課せられてストレスが蓄積しており、今回の措置で不満が噴出、ボイコットも辞さないとの姿勢を示している。
空軍では空の旅の安全を確保に万全を期すとしており、連休での便の遅れは止むを得ないとの見方をしている。ブラジリア、リオデジャネイロ、サルバドルの各空港では十五日夕方、三十分以上の遅れを見せた便が三〇%以上になり、通常の連休前の混乱を上回ったものの、さほど苦情はなかった。