ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 殺人、強盗事件相次ぐ=華やかなカーニバルの陰で=バイア州

殺人、強盗事件相次ぐ=華やかなカーニバルの陰で=バイア州

2007年2月22日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】バイア州サルバドール市で十九日夜から二十日早朝にかけて三件の殺人事件が発生、五十件以上の集団強盗で多数が被害にあうなど暗いカーニバルの様相を呈した。
 同市内のカーニバル会場内で十九日午後九時半ごろ、軍警が同じく軍警二人組とケンカの末に刺殺された。動機について警察では取調中。さらに二十日未明、同市内の街路で二十四歳の男性が射殺され、同行していた恋人も撃たれて重体となっている。女性は命をとりとめても半身不随になる可能性が強いという。警察は犯罪グループのライバル同士の抗争とみて二人を逮捕した。
 また同じ頃、路線バスに乗っていた九歳の女児が流れ弾に当り死亡した。同市ではカーニバルが始まって以来集団強盗が多発しており、このグループが発砲した銃弾が女子に当ったとみている。
 集団強盗は十人から四十人のグループが徒党を組み、通行人などを見境なく襲い金品を強奪するもので、この期間中五十三件に上る被害届が出されている。警察ではこれまで十人を逮捕している。