中銀、2月にドル買い加速=過去最高のペースに=ドル安には歯止めかからず
2007年2月27日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十四日】打ち続くドル安レアル高の外国為替相場に歯止めをかけるべく、中銀はここにきてドル買いによる介入の勢いを加速させている。二月に入っての実働十四日間でのドル買い総額は六九億八五〇〇万ドルと、これまでの過去最高のハイペースとなり、一日換算約五億ドルとなった。
これにより二十一日時点の中銀の外貨準備金は九八二億八〇〇万ドルを記録、このまま推移すると来週中にこれまで未踏の一〇〇〇億ドルの大台に乗せるものとみられている。今年一月での中銀のドル買いは四八億八三〇〇万ドルに達し、これまでの最高だった二〇〇四年一月の記録を更新したが、二月半ばでこれをも更新したことになる。
中銀がこれまでにないハイペースのドル買いに走ったのは、外国資本と外国投資家によるドル流入が活発化したことにある。金融アナリストらは、米連邦準備制度理事会(FRB)が金利据置を決定したことで、外国投資家が利回りの良い開発途上国に目を向けた所似だと指摘している。
なかでもブラジルは今年に入りカントリーリスクが大幅に引き下げられた上に、実質金利が世界一高いことが人気の一つとなっている。これに加え、貿易やサービルなどの経営収支の黒字も魅力となっている。一月の黒字は三億二五〇〇万ドルとなり、一月度では〇五年一月以来の最高の結果を見せた。一月までの過去十二カ月間では一四一億六〇〇〇万ドルで、国内総生産(GDP)の一・四七%となった。
いっぽうで、果たして中銀はどこまでドル買い介入に走るのか、アナリストらの間で意見が分かれているが、中銀の外資準備金は少なく、買い増しが必要だとするのが大筋の意見だ。途上国のロシア、タイ、韓国、ベネズエラなどはGDP対比一九・四%から三二・三%なのに対し、ブラジルは一〇%以下となっている。
中銀の懸命なドル買い支えで、ドル相場は改善するのか? 金融アナリストのほとんどが否定的な意見で、短期的に二レアルに近づき、場合によっては二レアルを切るとみている。経常収支の黒字と外国からの投資が増加傾向にあり、中銀の歯止めを上回るとしている。二十三日のドル相場は中銀の介入で二・〇八九レアルをつけたものの、二・〇五レアルに下げた上で、二・〇〇レアルになるのは時間の問題だとみている。