2007年2月27日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十四日】サンパウロ州イビウナ市の高級別荘に三人組の強盗団が押入り、シュラスコに招待された二十人を人質にした上で、金品を奪い逃走した。この招待客の中にマンテガ財務相一家が含まれていたことが判明、話題となった。警察は威信にかけて四十人の捜査員を動員し、容疑者三人をスピード逮捕した。三人は犯行を否認している。
事件は二十日午後十時ごろ、イビウナ市(サンパウロ市から六四キロ)の建築会社のオーナーの別荘で発生した。覆面をして武装した三人組が管理人を拉致して押入り、家人およびシュラスコに招待された二十人を人質とした。一味は屋内の金目の物を奪った後、人質の解放と引き換えに二万レアルを要求した。オーナーは手持の現金を所持していなかったため、サンパウロ市の自宅に車を飛ばして取りに行く破目に。
この間、人質らは六時間犯人らの威嚇にさらされた。この中に財務相夫妻と六歳の息子が含まれていた。被害者らによると、犯人らは財務相だとは気がつかなかった模様だったという。さもなくば要求額はもっと増えていたと供述している。財務相をはじめとする人質らは危害を加えられずけが人はなかった。
一味は犯行を否認しているが、警察は一人の家から覆面と武器を発見した。同市内では別荘荒しが頻繁に発生、三人が指名手配されていた。