2007年2月27日付け
夫婦で世界旅行を続ける宮川敦さん(33)と美佐さん(31)(奈良県出身)。日本を出て2年半になる。
東京で働いていた2人が日本を出たのは2004年7月。世界のものを自分の目で見たかった――その理由の通り、アジアからインド、中東、ヨーロッパを経てアフリカ大陸を縦断。
2年の予定が「とても終わらない」と1年延長。アルゼンチンから南米に入り、1週間ほど前サンパウロへ到着した。「駅を出たら日本語の看板があって、日本語も通じる。日本人がここで密着して根付いていることを知って感動しました」、敦さんはリベルダーデの印象をそう話す。
ホームページを持つ旅人も多いようで、2人も同様。旅の出来事を書き込んでいるページが日本の編集者の目に止まり、漫画として月刊誌に連載されたこともあったという。
「海外に出て、日本人であることを意識するようになりました」と話す敦さん。昨年一時帰国したが、すでに2年以上旅の空の下だ。初めは各国の遺跡などへの興味が大きかったが、「続けるうちに、その土地の食べ物や現地の人との出会いが楽しくなってきた」と美佐さん。「旅行をするのとしないのでは人生違ったと思います」。
これからはボリビア、ペルーなどを回って中米へ向かう。世界2人旅はまだ続きそうだ。(ま)