ホテル入口のひさし落下=2人死亡、8人重軽傷=材質粗悪で強度不足か=リオ
2007年2月28日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十七日】リオデジャネイロ市南部コパカバーナ区で二十六日午前十一時ごろ、ホテルの入口のひさしが崩れ落ち、その下敷となって二人が死亡、八人が重軽傷を負う事故が発生した。死亡した一人はリオ市在住の八十歳の女性と判明したが、もう一人の死亡した女性を含め残りの身許が不明で、警察では確認を急いでいる。落下したひさしの重量は二トンを超えるもので、外壁との支えに堪え切れなかったとみられている。
ホテル関係者によると、ひさしは最近改修されたばかりだというが、警察や建築技術審議会の専門家によると、落下したひさしの原材料は粗悪品で、工事現場で廃棄された鉄骨などを使用したに等しいものだったと指摘している。警察で詳しい事故の原因を調査中だが、市当局はその検証結果を見て処罰を決定するとしている。
事故が起きたのは観光名所のコパカバーナ海岸近くの目抜通りの一つであるノッサ・セニョーラ・コパカバナ大通りに面するホテル・カナダ前の高さ三メートルのひさしで、午前十一時五分ごろ、すさまじい轟音とともに落下した。この五分ほど前にホテルの看板差し換えのために三人の職人がひさしに登っており、この体量が加わったのが落下の直接の原因とみられている。目撃者によると、轟音とともにひさし全体が一瞬のうちに落下し、一面はほこりが充満した。
ほこりが静まると、がれきの下敷でうめいている数人が見えたという。付近の人らが駆け寄り、鉄棒や素手でがれきの山を取り除き、救助活動に当った。人々はテレビで見るテロ爆破現場の様相だったと話している。一時間後に消防が到着、被害者を全員病院に搬送した。
ホテル内には三十人から五十人の宿泊客がいたが、落下事故でパニックに陥った。落下現場が唯一の出入り口だったことから、三時間以上もホテル内にかん詰にされたことも不安を募らせた。
事故発生五分前に宿泊客五十人を乗せた観光バスが同ホテルを出発しており、事故と重なったら大惨事となるところだった。
ホテルの建物は五〇年代に建造され、七〇年代にホテルに改修された。ホテル側では被害者への賠償金支払いに応じるとしている。