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「認知症」知ろう=どういう住環境がいいか=居場所を感じてもらうには=北大の隼田工学博士=あす文協小講堂で講演会

2007年2月28日付け

 サンパウロ日伯援護協会は、あす三月一日午後二時から五時まで、文協小講堂で、工学博士・隼田尚彦さんによる講演会をおこなう。講演題目は「認知症高齢者に適した住環境、施設環境とは」。入場無料。
 隼田さんは北海道大学情報メディア学部メディア学科助教授。昨年からリオ・グランデ・ド・スール連邦大学客員研究員として在伯している。専門は環境行動学、建築計画学、環境認知、認知工学。
 主な研究テーマは「地域ケアとしてのグループホームのあり方と入居者の行動について」「痴呆性高齢者の生活環境から見た住環境のあり方・北海道における複数ユニット・グループホームの社会的・物理的環境の検討」。
 環境行動学に基づいた高齢者グループホームの設計を多く手がけている。
 今回の講演では、日本における最新の研究成果を具体例を交えて紹介する。隼田さんは内容の一例として「入居者がホーム内で自分の居場所を感じるためには、家庭で長年つかってきた持ち物を積極的に活用することが大事」と説明する。
 隼田さんは「家族に認知症の方がいる人、老人福祉に興味がある人、それ以外の人でも是非足を運んで欲しい。多くの人たちに、聴いて、知って、関心を持って欲しい」と呼びかけている。
 ポ語への通訳つき。パワーポイント(要点をスクリーンに映し出す)を使用。休憩もある。問い合わせは同協会福祉部(電話11・3385・6606)まで。