2007年3月1日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙】十五歳から二十四歳までの若い世代の二人に一人が失業者となっている。ブラジル経済の低成長が若者の労働の場の門戸を狭めているもので、二〇〇五年までの過去十年間で、この世代の失業者は二一〇万人から一気に四四〇万人へと倍以上に増加した。
サンパウロ州立カンピーナス大学の研究班がブラジル地理統計院(IBGE)のデーターに基づき分析したもので、〇五年で失業者八九〇万人のうち四五〇万人が十五歳以下、二十四歳以上だった。一九九五年では四五〇万人対二四〇万人だった。
この十年間で新規採用者のうち、わずか一〇・四%が若者で、ほかの年代層に職を奪われた形となった。この期間、一七五〇万人の新規採用があったが、十五歳から二十四歳までの層の就職は一八〇万人のみだった。失業者が増えたことで、経験のある年代層が仕事の分け隔てなく求職することが原因とされている。
これにより若者一〇〇人に対しわずか四十五人が就職でき、残りは失業の憂き目にあうとされている。とくに女性には狭き門で失業は七七・三%に達し、男性の五七・七%を上回った。