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大通りで銃撃戦を展開=銀行強盗ら、逃走途中に=通行人3人が流れ弾で重軽傷

2007年3月2日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙一日】サンパウロ市モエマ区で二十八日午後、銀行に押し入った八人組の強盗が警備員らと銃撃戦を展開、さらに逃走の際に無差別発砲を繰り返したことで六人が負傷する事件が発生した。
 負傷者は犯人一味が二人、通行中で流れ弾に当ったのが三人、逃亡用に車を盗られるところを抵抗して被弾したのが一人だった。なかでも流れ弾に当った一人の十三歳の女の子は腹部に被弾し重傷で、医師によると、たとえ命を取り止めても一生車椅子生活を強いられるという。一味のうち一人は病院で手当を受けているところを逮捕された。
 強盗団は二十八日午後四時前、イビラプエラ大通りのイタウー銀行で支店長に話があると呼び出して拉致、通用口を開けさせて侵入した。窓口で現金を奪い袋に詰めている折に、たまたま銀行に来た男性が強盗と見抜き、ピストルを抜いたため銃撃戦となった。銀行内には三十人の客がいたが、全員床にひれ伏したためケガ人はでなかった。犯人側二人が被弾して負傷した。
 ことため一味は大通りを徒歩で逃走した。大通りの反対側の商店の警備員らが異変に気がつき発砲したため、大通りを隔てて銃撃戦となった。この流れ弾で中央分離帯を歩いていた十三歳の女の子が腹部に、またバスの車内にいた二人がそれぞれ手と足に被弾した。さらに一味は逃走のために自動小銃や機関銃による無差別発砲を始めたことで、通行人やバス待ちの人らは逃げまどい、付近はパニック状態に陥った。
 一味は散り散りに逃走したが、マクコ街に逃げ込んだ一部は逃亡用に走行中の車を奪おうとした。運転手は激しく抵抗したため腹部を撃たれ、重体で病院に収容された。結局一味はバイクを奪って逃走した。同街もパニックに陥り、商店は全てシャッターを降ろした。
 犯人の一人はモルンビー区で車を奪い、エンブー市の病院で傷の手当を受けているところを警官に逮捕された。