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シュノーミング普及へ=美容や身体機能回復――札幌のNPO、指導者育成はかる

2007年3月6日付け

 札幌発祥の新スポーツ「シュノーミング」の普及のために、NPO法人・シュノーミング協会から、花房万利子理事長(インストラクター)、絹川富往事務局長(マスターインストラクター)が、二日、柴田勗札幌大学名誉教授らと来伯した。十六日まで滞伯、アルモニア教育文化協会、コチア・A・クラブ、サンパウロ大学などで、実技の指導、指導者の育成などを行う。花房理事長は「ブラジルと懸け橋をつくり、シュノーミングの全土への普及をはかりたい。NPOとしての活動を支援してもらえるよう企業の理解も得たい」と述べた。
 一行の今回の来伯は、手弁当のボランティア活動である。ブラジル通の柴田名誉教授の仲介で実現した。アルモニア側は、シュノーミングを「生涯スポーツ」と位置付けており、指導者の派遣を、花房理事長に要請していた。
 シュノーミングとは――シュノーケルとスイミングを組み合わせた造語。九六年に、絹川事務局長が考案した。ゴーグルとシュノーケル、足ひれをつけてプールを泳ぐスポーツで、全身の筋肉を使うため、腰痛、肥満の解消に役立ち、衰えた身体機能の回復に絶好。水泳に比べ、心臓への負担が少なく、高齢者はもちろん、身体障害者も手だけ、あるいは脚だけで親しむことができる。絹川さんは「女性なら美容。男性は通風、肺気腫などの治療のためにおこなう人が多く、胃を手術ですべて切除した人のリハビリにも有用」と語る。運動時間は、大体一時間。
 絹川さんはまた「水中を運動のために歩く人は、目的を達してしまうとやめるが、シュノーミングは、泳げなかった人も泳げるようになり、スポーツとしての楽しみを見い出せる」と推奨する。プールの水深は最浅で五十センチ、深いほうに限度はなく、熟練度に応じて深さを選べばいいという。
 シュノーミング協会の会員は、現在札幌を中心におよそ三百人。国際水中連盟(CMAS)公認であり、指導者は技量に応じ国際ライセンスを得ることができる。今回の来伯指導も、ブラジルでこの道をつけたいねらいがある。ブラジルの普及拠点は、今回、一行を招いたアルモニア教育文化協会におかれることになっている。花房理事長らは「来年も来伯する」と普及活動に並々ならぬ意欲をみせている。
 シュノーミング協会事務局の所在地は、札幌市豊平区4条7丁目1―40、電話・FAX011・852・0708
http//hys.moo.jp/snorming/