2007年3月7日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙六日】ハダド教育相は五日、二〇一〇年末までの四年間に総額八〇億レアルを投入する教育開発計画をルーラ大統領に提出した。同計画は経済活性化法案(PAC)の一部を構成する。
同計画は基礎教育、文盲撲滅、高等教育、技術教育など教育全般にわたるものだが、基礎教育を優先したものになっていると教育相は説明した。基礎教育拡充には、初等教育機関四年生と八年生の全員を対象としたブラジル学力テストの結果と、通学率や中退率などのデータを元に算出した基礎教育開発指数を新たに設ける。教育省は同指数に基づいて市別に目標を設定し、目標達成に必要な資金や技術協力を各市に対し行うとしている。
高等教育を対象とした支援策も同様で、資金援助を受けた連邦大学は、交換条件として学生数の増加や成績の向上などを実行に移さなければならない。文盲撲滅には、文字教育を行う教員に支援金を支給するための基金を設立、文字教育を実施する市に対しても文盲率低下の目標を設定するという。
技術教育は、全国一〇〇都市に連邦技術学校を設立、その地域の特性に合わせ技術教育を実施するとしている。
八〇億レアルを投入する同計画について教育団体代表者らの評価は、過去の教育部門への投資規模と比べると非常に多い、または他の部門と比べるとそれほど多くないの二つに分かれている。