ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 米大統領一行、サンパウロ市に滞在=抜き打ち通行止で交通混乱か

米大統領一行、サンパウロ市に滞在=抜き打ち通行止で交通混乱か

2007年3月8日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】ブッシュ米大統領がサンパウロ市に滞在する八日夜から九日夕方までの間、大統領一行が通行する道路は各所で抜き打ちの通行止めが行われ、交通渋滞など混乱が予想される。警備上の理由で通行止めの時間と場所は一切明らかにされておらず、市民は外出を控えるか、渋滞を覚悟するほかなさそうだ。
 ブッシュ大統領は八日午後七時半、専用機でサンパウロ国際空港(グアルーリョス空港)に到着、約二十時間サンパウロ市に滞在する。九日にはグアルーリョス市のペトロブラスの物流施設を視察、ルーラ大統領、セーラサンパウロ州知事と昼食後、モルンビー区の青少年支援団体を訪問する予定。
 また、ラウラ大統領夫人も九日、ジャルジン・パウリスタ区にある文盲撲滅に取り組む団体の本部、ヴィラ・マダレナ区の教育団体を訪問し、後者では昼食とショリーニョの演奏を鑑賞する予定。大統領一行はモルンビー・ヒルトンホテルに宿泊する。
 自動車六十台に上る大統領一行の移動には、米シークレットサービスを始め連邦警察、軍警、市警の総勢約三九〇〇人が動員され、警護に当る。警備上の理由により移動はすべて自動車で行われ、通行規制が行われる道路と時間は一切明らかにされていない。ただ米大統領チームはマルジナルと五月二十三日通りの通行止めを市に要請しており、市も通行止めは回避しがたいとしている。
 米大統領の訪伯に反対する全国学生連合(UNE)は五万人を集めるほか、大統領一行の後をマイクロバスで追いかけて抗議活動を行うと表明している。連邦警察は、抗議活動が大統領夫妻の目に入らないよう万全の対策を取るとしている。